“現地コーディネーターという仕事を知らなかったところからのスタートだった”

ブライダル業界を志したのは友人の一言がきっかけでした。ホテルのブライダルサービスでアルバイトしている友人がいて、「新郎新婦のドレス姿が素敵」「結婚式を間近で見ていていつも感動する」といった結婚式の素敵さをいつも語っていたんです。そのときに「あなたにブライダルぴったりだと思うよ！」とも言ってくれたことがきっかけで、もともと好きだった美容とブライダルが学べる専門学校に進学しました。それまではブライダルの仕事というとウエディングプランナーのことしか知らなかったので、進学して初めて現地コーディネーターという仕事があることを知りました。

授業の一環で“自分が挙げたい結婚式場”を調べる機会があって、そのときに初めてARLUISのチャペルを見て一目惚れしたんです。こんなチャペルで挙げる結婚式はどんなだろうと、どんどん惹きこまれていって、ARLUISの現地コーディネーターが体験できるインターンシップに行くことを決めました。

“複数のインターンシップを通じて気づいたARLUISの寄り添い方”

当時はブライダルについてあまり知らなかったので、まずは行動しようと複数のインターンシップに参加しました。いくつか参加する中で気づいたのは、ARLUISの方々の親しみやすさと優しさ、そして相手に対する寄り添い方が素敵だなということでした。ブライダルは大切な一日をお預かりするからこそ、どうしても責任感が強く出すぎてしまうため緊張感が高いシーンがあります。ピリッとするなと思うこともありましたが、ARLUISの皆さんは心に余裕を持って接してくださっていることが伝わってきたんです。一人ひとりの学生をしっかりと見て、寄り添ってくださる力がすごいなと思っていました。

実はそのときのご縁があってアルバイトもさせていただいたのですが、知れば知る程、こんな風になりたい！と思える社員の方々ばかりで。選考を受けている過程でも、たくさんの学生がいる中でも私に対して個別のアドバイスをしてくださいましたし、インターンシップからアルバイト、選考とすべてのシーンで“ARLUISでなら頑張れる”と確信でき、入社を決断しました。

“自然な表情を、素直な感情を、一番近くで見ることができる仕事”

結婚式をお手伝いする中で特に好きなシーンが、挙式前に実施する新郎新婦様同士のファーストミートや、親御様との対面のお時間です。挙式を前に緊張されている方が多いのですが、この場でしか味わえない緊張感も大切な気持ちだと考えているので「ゆっくりとこれまでのことに思いを馳せてみてください」と伝えるようにしています。中には涙される方もいらっしゃいますが、その涙もまた素敵なお時間に繋がります。幸せそうな表情も、こぼされる涙も。素直な感情を一番近くで見ることができる瞬間が、コーディネーターの醍醐味だと感じています。だからこそ、その場の空気づくりを大切にした一言を添えられるよう、常にお客様の様子に気を巡らせています。

また、私たちコーディネーターは挙式前日の最終お打合せで初めて新郎新婦様とお会いしますが、そのときの様子にもアンテナをはっています。例えばゲストの話題が多い方であれば、当日はゲストの方も巻き込んでお声かけするようにしたりと、新郎新婦様もゲストの皆様も素敵なお時間なるように心掛けていました。

“デビューまで苦労した私だからこそ、できる寄り添い方を”

苦労したなと思うのは、入社1年目でひとり立ちするデビュー直前のことです。徐々にできることが増えてきた反面、あれも考えなきゃ、これも伝えたい、といろんな視点を持たなければならない状況で、自分に余裕がないときでした。なかなか自分に自信が持てない日々でしたが、お客様からいただいた嬉しかったお言葉を思い返しながら、「役に立ちたい」という一心で一歩ずつ進み、ようやくデビューすることができました。

トレーニングチームとして、新入社員のひとり立ちデビューに向けて一緒に奔走することも多くありますが、デビューに苦労した私だからこそ、できる寄り添い方があるのではないかと思っています。どうしてもできないことに意識が向いてしまいますが、成長を実感したときに“やればできる！”という自信が次の一歩になることを私は知っています。悩んでいる後輩がいても「その物事に向き合えている証拠だし、それ自体がポジティブなことだよ」と一言を添えて、成長に寄り添えるように意識しています。

“ハートフルで一番親しみやすい人になれるように”

トレーニングチームへの異動を上司から打診された際、自分の中でもかなり迷いました。コーディネーターとしての経験も豊富な先輩方がいらっしゃるのに、私がなっていいのか。大好きなコーディネーター業務を離れることの寂しさ。色んな感情が湧きあがりましたが、きっと私と同じような経験をしている人の役に立てるという思いで飛び込むことにしました。

トレーニングチームに飛び込んでまだ日は浅いので、先輩を相手に私が申し上げてもいいのかな…と緊張することもあります。でも相手のことを思ったら、きちんと伝えるべきこともあると考えて行動できるようになりました。「役に立ちたい」という思いが私を勇気づけてくれますし、あのとき先輩が私を見て寄り添ってくださったように、同じような存在でいられるようにと考えています。トレーニングチームとして早くから貴重な経験をさせていただいている分、しっかりとお返しできるよう誰からも一番親しみやすい人になることを目標に、成長を重ねていきたいです。